2024.12.5
日本酒業界の未来
今年も一年が終わろうとしている。
身を纏う空気が肌を引き締めるような感覚。
確実に冬が近づいているようだ。
静かに夜が明ける早朝。
ここ十年ほどの活動を思い起こす。
日本酒業界は緩やかな下り坂のようだ。
要因は色々とあると思うが、
結局はニッチな飲み物。
ビールやハイボールのように、
大衆に受け入れられるだけの土壌を創れなかった。
誰のせいでもない。しかし、チャンスはあっただろう。
凧を上げようとして、上手く風に乗らなかった。
そういう印象だ。
つまり、まだ地上に落下はしていない。
ここへ来て、一陣の風が吹いた。
伝統的酒造りが無形文化遺産に登録決定。
この流れがあれば…息を吹き返すと考える人もいると思うが。
そもそも、伝統的酒造り自体がニッチな分野であり、
一般的な人が興味を惹かれる分野ではない。
果たして追い風になるかどうか。
追い風としてどう利用するかが肝要か。
そして、それを誰が仕掛けていくのか。
実はここが問題だったりする。
日本人は他人任せの人が多い。
更に、自分さえよければいいという人も多い。
また、日本酒業界は業界としてのまとまりに欠ける。
それが十年という期間活動してきた印象だ。
ならば、一石を投じる。
波紋を起こせば、それが更に波紋を起こす可能性がある。
私がやる必要はないとも思うが、漕ぎ出した船。
やれることを全力でやる。
そのひとつとして。
来年、新しいイベントを立ち上げる。
着々と構想を練りつつ、今日も日本酒で乾杯だ。
愛LOVE日本酒
大宮賢悟